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JT029 無地唐津茶碗
NEW
桃山時代
102〜117mm×53mm
上製桐箱入仕覆付 木札風呂敷付
Tea bowl. Karatsu ware.
Momoyama period. 17C
発掘伝世の無地唐津のこふく茶碗です。唐津は、秀吉の文禄慶長の役で連れてこられた朝鮮の陶工が肥前唐津で始めた焼物です。伊万里の磁器が焼成される前のわずか30年の間に精力的に焼かれ、窯によって胎土、釉薬や絵付けに個性の違いがあります。これはやや藁灰がかった釉薬で、胎土が鉄分を含んだ赤味のある硬い土であることから、内田皿屋窯の製品であると思われます。陶工が無心になって一日に数百の碗を製作するときに生まれる自然な形、火間のできた釉掛けは、まさに無技巧であり、そこが魅力でもあります。発掘伝世で、ほんの少しだけ欠けを金直ししていますが、ほぼ完存で、古唐津の魅力が溢れる茶碗です。また、野点にも使える「こふく」である所も魅力的です。











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