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JT1349 四つ蕨手透鐔
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無銘:林二代重光
鉄地丸形 角耳小肉 江戸時代前期
81.8mm×81.0mm×耳6.0mm(切羽台5.8mm)
上製桐箱入落込済
「林」として保存刀装具鑑定書付
¥420,000
Shigemitsu Hayashi the second. Design of four Warabite.
Early Edo period.
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Hayashi”.
林重光は、名工又七の倅として寛文七年(1667)に生まれて延享元年(1744)に没しています。制作時期は元禄から享保の頃で江戸文化が花咲いた時代と重なっています。「肥後金工録」には「概ね初代の掟に依るとはいえども至って雅趣あり。ゆえに精密の作ものは寧ろ乏し」とあり、又七や藤八とは違った、やや歪みのある味わい深い作品を多く作りました。しかし、この鐔は、端正な丸形で透かしも正しく、一見して林家の上作とわかる仕事です。緻密で奥ゆかしい、濃い羊羹色をした鉄、垂直で透かし際に肉を持たせない透かし際は又七を思わせます。しかし、茎穴上下の水滴形の透かしや蕨手の形が揃わず、さらに、平地にやや動きがあり、耳に鉄骨を見せていることから、作者は又七の後を継いだ重光であることをうかがわせます。大きさもあり、造り込み、構図や鉄色など一流であり、重光の傑出した作品の一つです。




