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JT1364 定規錘透鐔
NEW
無銘:金山
鉄地撫角形 角耳 室町時代後期
63.7mm×60.3mm×耳5.1mm(切羽台3.8mm)
上製桐箱入落込済
「金山」として保存刀装具鑑定書付
¥320,000
Kanayama. Design of ruler and weight.
Late Muromachi period.
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Kanayama”.
金山鐔は室町中期に尾張清洲の金山地区で発生し、桃山時代には終焉を迎え、江戸時代の大野は桃山時代の金山の近所であることから、その後は大野鐔と呼ばれるようになったと考えられます。金山鐔の特徴は、左右対称のデザインで耳には塊状の鉄骨が黒く豊富に出ていることで、ほとんどが7cm前後の小さなサイズです。この鐔は、金山鐔にまま見られる角形で、上下に定規と錘を透かしています。定規は左側と右側から中心に向かって透かされ、錘がセンターに描かれることによって安定感のある構図にしています。寸法を測る定規と、糸を付けて垂直を測る錘の図は、戦国時代の武士の実直な心意気を表現しているとも思われます。笹野大行先生の「透鐔―武士道の美」に所載されている70図とほぼ同図です。構図も良く、鉄骨の入ったねっとりとした輝きのある黒い鉄も素晴らしく、室町時代の金山鐔の典型作です。
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