top of page
PA014 渓山新緑図
NEW
結城素明
絹本肉筆彩色 牙軸 生ぶ三段本表装 桐合せ箱塗二重箱
画:1025mm×261mm 軸:2071mm×374mm(軸先含まず)
¥120,000
Somei Yuuki
1875〜1957
結城素明は、明治8年に東京本所の森田家に生まれ、10歳のころ親戚の結城家の養子になりました。明治24年に岡倉天心の勧めで川端玉章の画塾天真社に入門。玉章に学びながら明治25年に東京美術学校日本画科に入学しました。玉章の内弟子の平福百穂と知り合い意気投合し、終生無二の親友として交友し、写生を得意としていました。明治33年(1900年)无声会を結成し、1904年に東京美術学校助教授、1916年金鈴社結成に加わり、文展にも出品しました。1913年に教授となり、1925年帝国美術院会員、1937年帝国芸術院会員、退官後の1945年に東京美術学校名誉教授に推挙されました。この絵は緑深い渓谷の沢を、独特の軽い筆致で描き、谷あいの空気感と渓流の透き通った水面を的確に表現しています。中程の渓流の岩場には釣り人が棹を持って水中の魚の様子をうかがっています。山肌の筆使いは平福百穂と共通するものがあり、深い交流が偲ばれます。
bottom of page