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PH005 夏雲積翠図
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田中頼璋
絹本肉筆彩色 牙軸 生ぶ二段丸表装 桐共箱杉二重箱
画:1591mm×502mm 軸:2374mm×654mm(軸先含まず)
¥350,000
Raisho Tanaka
1866〜1940
田中頼璋は慶応2年に島根県邑南町市木の農家に生まれました。生家の家計を助けるため、広島で旅絵師として30代半ばまで過ごしました。その絵は森寛斎の目に留まり、36歳のときに一念発起して京都に登り、四条円山派の川端玉章に入門しました。苦労をして研鑽を重ね、日本美術協会展や帝展、文展で受賞を重ね、名前を知られるようになりました。作風は円山派と文人画を融合させたもので、頼璋独自の世界を創りました。この絵は、夕立後の山村風景を描いたもので、文人画的な世界観を、豊かな色彩と写実的な描写で表現しています。雨上がりの湿った空気感と山間の壮大な景色が見事に描かれていて感動的な作品です。頼璋渾身の一作で代表作と思われます。
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