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PH129 深山雪中山樵図
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田中頼璋
絹本肉筆彩色 骨軸 生ぶ三段本表装 桐共箱
画:1186mm×541mm 軸:1996mm×682mm(軸先含まず)
¥180,000
Raisho Tanaka
1866〜1940
田中頼璋は慶応2年に島根県邑南町市木の農家に生まれました。生家の家計を助けるため、広島で旅絵師として30代半ばまで過ごしました。その絵は森寛斎の目に留まり、36歳のときに一念発起して京都に登り、四条円山派の川端玉章に入門しました。苦労をして研鑽を重ね、日本美術協会展や帝展、文展で受賞を重ね、名前を知られるようになりました。作風は円山派と文人画を融合させたもので、頼璋独自の世界を創りました。この絵は、冬の炭焼小屋を描いたもので、写実的に、豊かな色彩と的確な描写で表現しています。雪が積もった、真冬の深々とした空気感と冷えた気温を感じさせる山間と小川、それを割くような炭焼の煙との対比が見事に描かれています。頼璋は、現在では忘れられた存在になっていますが、並外れた美的感覚と筆さばきは感動的です。
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